見立てがしっかりできると、確かに安心です。
技能検定ですと、事前に見立てができますが
事前通告のない国キャリは
相談者役と会って初めて、どんな方か分かるので
ロープレが始まってから見立てを考えることになり
時間がない分どうしても
一般論から考えを巡らせていきがちです。
こういう問題点を抱えているかもしれないな。
この年齢ならこうなのではないかな。
この業界ならここに困っていそうだな。
この話の奥に、何かありそう。
見立てをするのは良いのですが
気をつけなければならないのは
見立ては【想像でしかない】ということ。
【で、実際のこの相談者さんは、どうなの?】
ということを確認しなければなりません。
「こうだろう」と思っていると
そうとしか見れなくなること、ありますよね。
気をつけてくださいね。
まっさらな目で、純粋に、相談者のありのままの姿を、見てくださいね。
自分の想定に寄せて考えてしまわないよう
見立ては複数本、立てた方がいいでしょう。
どこかで見覚えのある、この方↓で考えてみます。
「45歳女性、介護職3か月、合わないので辞めたい。」
A 想像してた働き方と違ったのかな
B 周りから何か言われたかな
C 思った以上にできなかったかな
D 我慢弱いのかな
↓
B「フロアリーダーから、あなたは利用者さんを見ていない、と言われました」
Ba まだ必死で余裕がないだけでは?
Bb 周りのスピードに合わせてるのでは?
Bc 本人なりの仕事のやり方に何か問題が?
Bd フロアリーダーとの確執?
↓
Bc「段取りを優先している自分が情けない」
Bc1 教わったことだから優先?
Bc2 周りに合わせるのが大事だから優先?
Bc3 テキパキ=優秀だから優先?
Bc4 早く周りと同レベルに成長することが大事だから優先?
↓
Bc3(ア) 自分はいつもちゃんとできてなければいけないから情けない?
Bc3(イ) 教わったことプラスアルファができないから情けない?
Bc3(ウ) 周りより劣っているから情けない?
Bc3(エ) 初心を忘れていたから情けない?
それぞれ、どの見立てなのかはわかりません。
だから、聴くのです。
【で?実際はどうなの?】を聴くのです。
「その情けなさというのはどんなことですか」
頭の中で見立てをする時、上記の箇条書きは
1仮説につき、続きの可能性が複数できるので
ロジックツリーのように広がっていきます。
その量たるや、膨大ですよ。(膨大にしてくださいね、あなたの頭の中で)
どの枝に進むかわかりません。
どう進んでも
相手に対してOK!と思っていてくださいね。
また、このロジックツリーを頭の中で作ったら
ぜひ口頭試問でも持ち出してください!
「面談の時間内ではお聴きできなかったのですが
情けないと感じる理由がもし(ア)でしたら
そう思う根拠、いつからそう感じていたか、を確認し
もし(イ)でしたら…、…を考えていただいて
(ウ)の場合は…」
ほら、具体的展開がどんどん出てくる!
見立てが幅広いと、口頭試問対策にもなります。
とにかく決めつけ禁止です。
私達キャリコンにできることは
可能性の枝を大量に準備して待つのみ。
相談者がどの枝に進んでも
それを尊重して聴くのみです。
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↓
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