キャリアコンサルティングは
相談者に経験を語っていただくところからですね。
経験とは【事実＋感情】ですね。
事実ばかり聴いていないで
感情も聴かなきゃ！
ということで
「その時のお気持ちは？」
「どんな感情が湧きましたか？」
と感情をお聴きしても
相談者が感情を言ってくれない
ということ、よくありますよね。
これは性格特性論をやるとわかるのですが
実は
気持ちを言葉で表現するのがすごく苦手な方や
そもそも自分の感情にフォーカスしづらい方って
いるんですよ。
あなたが感情優位の方でしたら
感情を言ってくれない相談者には
違和感を感じ、てこずるかもしれません。
でも、その方は、そういう人なんです。
そう理解し
そういう人として尊重し受容しましょう。
そして、その方なりの表現をしてくれているので
それを拾ってください。
例えば「その時のお気持ちは？」ときいた時
「うーん…その前に〇〇という出来事があったんですよねー」
などとおっしゃったら。
気持ちを考えようとした時にその出来事が浮かんだということは
その出来事は
気持ちに関する重要な事柄なのかもしれません。
なぜその事柄が今浮かんだのか
よくお聴きしてみたいですね。
相談者の返答があなたの期待通りでなくても
相談者が一生懸命表出しようとしていることを
精一杯神経を張り巡らしてキャッチしてください。
相談者が感情を吐露してくれない理由は
他にもあります。
◆相談者がそこを見たくない
その感情を持ち出すと、触れたくない部分に
触れざるを得なくなるから
意識的に／もしくは無意識的に避けている。
これは同時に、相談者が自身の成長のためには
取り組まなければならない問題がそこにあることを
示唆しています。
しかし、無理に触れようとすると
相談者が傷つくこともあり
あなたを拒絶するかもしれません。
慎重に、時間をかけて
相談者が自ら取り組もうと思えるようになるまで
寄り添いを続けましょう。
◆ラポールが取れていない
心の内まで、まだあなたに言いたくない
といったところでしょうか。
引き続きロジャーズ3条件を心掛けてください。
◆あなたの問いかけが不自然
「お気持ちお気持ちって…なんなのこの人」
「変な言葉遣いだな」
「なんで今それを聴く？別の話をしているのに」
なんて、思われていませんか？
キャリコンスキルとして
いろいろ学んできたのでしょうが
相談は人と人との対話です。
普通の言葉で、自然な流れで、普通の会話で
進めてくださいね。
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