私達は『キャリコンが考える相談者の問題』に
気づくよう練習してきています。
だから、気づくと
つい、相談者にも気づかせたくなってしまいます。
共有しなきゃ、同意を得なきゃ、と思って
指摘しちゃったりしてね。
「あなた、こういう所あるじゃないですか。
それが、悩みを生んでいるんですよね。
だからそこを直していけるように
一緒に考えていきましょうよ」みたいな。
ただ、これだと上から目線で
指導しているみたいですよね。
キャリアコンサルティングとは
キャリコンが相談者の改善すべき点を
見つけ出し、気づかせて、
その改善に取り組ませる過程ではありません。
キャリアコンサルティングは
まず相談者の悩みや訴えがあり
それの解決に向かっていく過程です。
(悩みや訴えがない場合もありますが
試験では大体あります)
解決に向けて取り組むべきものは
相談者の困りごとであり
こちらが思う、改善すべきことではないのですね。
勿論、困りごとの障壁になっているのが
改善すべきことなのであれば
改善できた方が解決に繋がりそうですが
改善に取り組むのは誰か。
相談者ご本人ですよね。
どうしたらご本人は改善に取り組めるか。
人から指摘されて促されて、ではなく
ご本人が「はっ!…私こういう所あるかも…
ここか?ここなのか!?原因は…
今まで無意識で逃げていたけど
私が変わらなきゃなのか!」
と思う必要があります。
その気づきが面談の15分のうちに来るか。
まず来ないことの方が多いでしょう。
人が悪い、周りがひどい、家族がこう言う…
意識がまだ自分ではなく、外に向かっている状態で
面談が始まるのでね。
人は信じていることを
そんなに簡単に変えられません。
そこでキャリコンは、教えるのでなく
相談者の経験を丁寧にお聴きするのです。
何があって、何を感じ、どう心が動いたのか。
問いかけをもらった相談者は
自分にあったこと、思ったこと、言ったこと、
感じたことを
語りながら思い出し
あの時の自分を見つめます。
何が自分の心を突っついたのか。
本当はどうしたかったのか。
あの時の自分は今どう見えるか。
この時、意識は自分に向きます。
ここでやっと、自分の問題点も
見つめることができるのでしょう。
自分の問題点を見つめる勇気が出てきて
「ここか?ここなのか!?原因は…
私が変わらなきゃなのか!?」と思えたら
あなたは伴走者となって
一緒になって考えて差し上げましょう。
相談者が考える一歩一歩に
同意し、共感し、確かめたりしながら。
ほら、相談者が自ら成長し、変容しています。
『相談者の問題』なんて
改善しなくてもいいんですよ。
大体『問題』って
思い込みだったり、
臆病さだったり、
軸の強さや弱さだったり、でしょう。
人の特性ですよ。
そうそう変わるものではありません。
そんな特性を持ちながら、考え方を変えても
いいではないですか。
その個性はそのままに、見方を変えることも
できますよ。
自分らしさを大切にしながら、未来を切り拓く
方法はきっと見つかります。
相談者を変えようとしないで
相談者なりに自ら変わるのを、見守りましょう。
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