キャリアコンサルタントという在り方

キャリアRe-Birth® 国家資格キャリアコンサルタント応援ブログ

キャリアコンサルタントのバックボーンと自己概念が支援の姿勢を揺さぶる

国家資格キャリアコンサルタント

面接試験期間が続いております。

この間は面接対策みたいなことは

書かないことにしておりますので

必然的に

私の自分語りが続く期間でございます。

試験のことが知りたいよーという方

もう少しご辛抱くださいませ。

 

私は中学〜高校という

多感な時期に

特定のバンドを追いかけており

そのバンドの曲しか聴いていませんでした。

 

でも今思えば必然のようなもので

彼らの曲がなかったら

私はあの時期を

乗り越えられなかったかもしれないと

思うのです。

 

お世辞にも幸せな家庭とは言えず

引きちぎれそうな心を

必死に繕って繕って

何とか家を出る時まで辿り着くのに

音楽が私を支えてくれていました。

 

彼らの発するメッセージは一貫しています。

『負けるな』

『乗り越えろ』

『未来は必ず来る』

そして

『君は変われる』

 

今の時代にはちょっとそぐわない熱さか

と思いきや

現在も若者のファンが続々と増えているそうです。

不思議ですね。

 

とにかく

そんな歌を血肉に染み込ませて

生きてきた私です。

 

変わること。

乗り越えて成長すること。

自分の力で進むこと。

これらに価値を感じてきた

私の自己概念が見えます。

 

しかし

これが災いすることがありました。

 

相談者に

変わることを期待しすぎたのです。

 

実は、世の中には

変わることに恐怖を覚え

かたくなに変わろうとしないという

特性を持った方がいらっしゃいます。

 

それは生まれ持っての脳の特性であり

後から変えようとしても変えられない

他者はもちろん、自分でも変えられない

発達上の特性です。

 

その方にとって

変化は悪であり

変化を強要する他者は悪人なのかもしれません。

 

でも、同じ特性の方でも

少しずつ考え方を変えていく方も

いらっしゃるのです。

 

自分で新しい捉え方を身につけていくので

その後の変化は目覚ましく

どんどん人間関係が結べるようになり

どんどん人柄が穏やかになっていきます。

 

そんな方を見ていると

他の方もこれができるのではないか

誰もが変化できるのではないか

と期待してしまいました。

 

そして

変わりたくない方に

「変われ変われ」と

メッセージを送ってしまったのです。

 

関係性は壊れ

支援関係は終わりました。

 

私がもう少し

自分の特性をよく理解していれば

どこかで冷静になって

ブレーキをかけられたのではないか

と思います。

私は私、この方はこの方。

私にとって良いことが

この方にとって良いこととは限らない、と。

 

ところが

専門家の助言を仰ごうと思って

精神科医に相談したところ

「そんなの無理ですよ。

あなたはその支援関係から

離れていいんです」

というお言葉をいただきました。

 

そんなに冷静になれる人間なんていないよ

誰にでも受容共感できて

誰にでも完璧な支援者でいる

なんて、無理だよと。

 

確かにそうです。

キャリアコンサルタントも人間です。

自己概念があり、独自の価値観があります。

 

どこまでするか。

人間相手の支援には

常に付きまとう問題だと思います。

医療、福祉、行政、労働、民間企業。

皆様のいらっしゃる分野によっても

どこまでするかは違うでしょう。

そして個々人の特性、人間性によっても

違うでしょう。

 

私たちは失敗しながら

人を、自分の仕事を

学んでいくのでしょう。

 

答えがありません。

 

永遠に、答えのない仕事。

そんなところに足を突っ込んでしまった

皆様。

傷つき、迷い、悩みながら

ともに進んでいきませんか。

 

それでも人の相談に乗る仕事は

価値があると

私は思うのです。

 

 

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