キャリアコンサルタント試験の
実技のキモである【問題把握】。
皆さん、学んでいて、純粋に
疑問に思ったことはありませんか？
「問題って…何だろう？」
考えすぎてゲシュタルト崩壊した時も
これ、陥りますよね。
「問題とは？？？なんかわかんなくなってきたー」
私たちは受容的に共感的に傾聴し
相談者のありのままを認める
練習をしています。
そうしていると
相談者に問題なんてない、
と思えてきませんか。
そんな目にあってそう感じるのは当然だ、
できなかったことは悪いことではない、
辛い思いを抱えて頑張ってこられたじゃないか、
この方はこういう方なんだから…
そう、相談者に
悪い部分や、足りない部分、
劣った部分なんて、ないのです。
でも試験は「問題は？」と聞いてくる。
『問題』とは、の認識を変えましょう。
問題は悪いこと、不足、ダメな部分
ではありません。
問題とは【相談者の特性・その人らしさ】です。
つまり上述の、わかんなくなった時の
「この方はこういう方なんだから…」
で、正解です。
その方の特性・その方らしい部分が
悩みや苦しみを生んでいるのです。
「同期はMBA取得、
自分は規模の小さい仕事、これは
差がついてしまったことを意味する」
「お年寄りの機嫌を損ねないようにしなきゃ」
「提案しても、否定されたら
能力のない奴と思われるんじゃないか」
「学部卒で活躍している先輩を見ると
大学院に行かない方がいいのかなと思えてきた」
「役職定年は煙たがられているだろう」
「子どもの面倒を良く見るためには
テレワークしかない」
最近の論述に出てきた方達の
その人独自の考え、特徴的な部分を
挙げました。
これらが、この方の悩みの根源に
ありますよね。
これら
・相談者が信じてきた信念
・大切に持ってきた価値観、内的準拠枠
・思考や行動のクセ
・こだわり、思い込み、決めつけ
・自己否定、ネガティブ思考、自己効力感の低さ
・人との関わり方の特徴
などが、
悩みや苦しみを生んでいる
【その方の特性・その方らしさ】であり
相談の場においての『問題』です。
ね、どれも悪や不足ではないでしょう。
『問題』は、悪いものじゃないのです。
信念や、その方らしさ、準拠枠なら
そのまま持ち続ければいいのに
なぜ今は
悩みや苦しみの原因になっているのでしょう？
人は変化し成長する生き物だからです。
その方の中で、何かが変わってきたのです。
英語を生かして、海外で活躍することが
理想の自分像であり目標だったのに
それが叶わない自分になりつつあり
自分の中で、不一致が起こり始めたのです。
異動の希望を通してくれない会社が悪い
と他責になったりもしたけれど
結局海外に行けない自分を、まだ
受け入れられずにいるのです。
それはそうですよ、
夢が崩れつつあるのですから
そんな自分を見たくないのは当然ですよね。
だから何とか副業しようか、とか
税理士取っちゃおうかな、とか
もがこうとはしているけど
でもどれも、なんかなぁ…と
悩み、苦しんでいらっしゃるのですよね。
こうやって見ると
この方の悩みも苦しみも
この方を支えていた信念も、価値観も
なんだか愛しく見えてきませんか。
これが、キャリアコンサルタントが
相談者の問題を見る目です。
悪いとこ探しではありません。
共感です。受容です。思いやりです。
だから
「この方は自己理解不足だ」
なんて、
協議会が言うところの『先に決めておいた枠の中に（相談者を）収めようとする』
ようなことをすると
試験では『相談者の問題を把握できていない』
と評され、
相談者からは信頼を失うのです。
相談者の【問題】を見るときは
もっと相談者を思いやって
受容的に、肯定的に、好意的に
その方の大切にしてきたものを
見て差し上げてくださいね。
そしてこれから、相談者と一緒に
【気づき】
【考え方や価値観の変容】
【新たな意味の獲得】
【新たな自分への一歩】について
考えて差し上げてください。
相談者らしさを大切にする練習は↓
【ロールプレイ練習】
キャリアRe-Birth® あなたの課題を解決する 国家資格キャリアコンサルタント受験対策 こわくない！濃い！ ロールプレイ練習会
https://peraichi.com/landing_pages/view/roleplaypractice
一人でしっかりご自分のやり方を確立したい方はeラーニングで
【あなたの思い込みを取っ払う】
ロールプレイ苦手意識を払拭 一人で学べる動画レッスン
https://on-line-school.jp/course/careerconsultant
【HP】就活サポート・キャリアカウンセリング・キャリアコンサルタント受験対策 キャリア Re-Birth®（リバース）
