キャリアコンサルタントから見た
相談者の問題。
私たちはプロとして
それを見つめる必要があります。
前回お伝えしました
・相談者が信じてきた信念
・大切に持ってきた価値観、内的準拠枠
・思考や行動のクセ
・こだわり、思い込み、決めつけ
・自己否定、ネガティブ思考、自己効力感の低さ
・人との関わり方の特徴
こういった、相談者の悩みの根源ですね。
career-re-birth.hatenablog.com
しかし、私たちが見つけたと思っている
相談者の問題は
私たちが見つけたと思っているだけ。
本当にそんなものが
相談者の内側にあるのか？ないのか？
私たちにはわかりません。
試験では
相談者に気づきを得ていただきたい。
できれば、ご自身の悩みの根源
こだわりとか、信念とか、内的準拠枠とか
こういうものに気づいていただくと
なんだか話が前に進みそうですからね。
口頭試問でも
よかった点として言えそうですしね。
でも、指摘はできない。
誘導も、におわせも、しちゃいけない。
こちらから伝えたら
相談者自身の成長になりませんからね。
そんな時どうするか。
手の内を明かしましょう。
「今まであなたのお話を伺っていて
グローバルに、海外で、仕事の幅を広げて、
といったことに強い思いをお持ちなのかな
と感じました。
そんな強ーい思いの、奥には
一体何があるのか
何があなたをそこまで駆り立てているのか
そこに何かがありそうな気がするんです。
いかがですか、そう感じませんか。
よかったら一緒に見つめてみませんか」
相談者になんの隠し事が必要でしょう。
私たちは純粋性を持って
誠実に、まっさらに
相談者に寄り添っています。
相談者と同じものを見、
同じ問題を考えています。
だからこちらが考えていることを
相談者にも見せて差し上げて
大丈夫ですから。
一緒に取り組んでいる同志ですから。
人って、自分の
こだわりとか、思い込みとか、クセとか
ちょっと考えてすぐ気づくわけが
ないじゃないですか。
そもそも相談者は見たくないんです。
自分のこだわりのせいで
事態がうまくいっていない、という事実を。
今まで何とか避けてきたんです。
見つめてしまうと、傷つくから。
これは『かさぶた』だって
何となくわかっているんです。
いつか傷ついた時にできた、かさぶた。
はがすと、生傷が露出して
血が出ます。
だから今まで触れないできました。
でも、悩みは、苦しい。何とかしたい。
そんな時
純粋に、否定せず、
とことん寄り添ってくれる他者が
誠実に、一緒に考えてくれると
少しずつ、すこーーーしずつ
見たくない自分を見ることが
できていくようになります。
15分では無理でしょう。
60分でも難しいかもしれない。
何日も、何年も、かかるかもしれない。
でも、その第一歩を
相談者はあなたと歩み始めたいんです。
自らの成長のために。
さぁ、私たちはそれに応えましょう。
同じレベルで一緒に悩み
手の内を明かし
共同作業を進めましょう。
「この方は絶対変わる」
「自分で見つけて、進み出す」
と信じて。
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