キャリアコンサルタントという在り方

キャリアRe-Birth® 国家資格キャリアコンサルタント応援ブログ

ちゃんとしなくていいです

新年が明けてすぐに

大きな地震や、大きな事故が

連続で起きて

心が揺さぶられる経験を

されている方も多いと思います。

 

被災された方

大切な方を失われた方

大切な生活を奪われた方は

もちろんですが

メディアで見聞きした方も

被災された方と同じように

 

心に傷を負い

ショックを受け止めきれず

疲れ果てたり

判断できなくなったり

体に今までにない症状が出たり

不安や恐怖につぶされそうに

なったりします。

 

地震直後

NHKのアナウンサーさんが

言ってくださいました。

〜専門家に聞きました、

 大きな災害の後は

 気持ちが落ち着かず

 イライラしたり、落ち込んだり

 することがあるかもしれませんが

 誰もがなる、当たり前の症状なので

 おかしいことではありません。

 時間とともに、落ち着いていきます〜

 

すみません、内容がうろ覚えで

違っているかもしれませんが

確かこんなようなことを

おっしゃっていた気がします。

 

ニュースでも、ここまで

言ってくださるようになったのか、と

感銘を受け

救われる思いがしました。

 

命をおびやかされるくらいの

自然災害や、事故に接すると

人は、受け止めきれず

いつもと違う心身の状態が

起こります。

涙が出ても

感情のコントロールができなくなっても

変な行動をとってしまっても

決して恥ずかしいことはありません。

人間として当たり前のことです。

自分を責めなくていいです。

 

「あぁ、つらかったんだな、自分」と

自分で自分を抱きしめてあげてください。

(セルフハグと言います)

 

そして、信頼できる相手がいれば

話して、吐き出して

聞いてもらってください。

 

文字に書き出してもいいです。

言語化・文章化することで

どっぷり浸かっている経験から

少しずつ抜け出すことができます。

 

ご自分が大変な時は

人の不安や、怒りまで

引き受けなくていいです。

誰かが「受け止めて!」と

訴えてきたら

「ごめん、心の余裕がないの。

後にしてくれる?」と

断っていいです。

 

それがお子様だったら

言葉を介さなくていいですので

体を接し、ハグして

お互いを落ち着かせ合ってください。

 

東日本大震災の時

私の住む山形市には

福島から多くの方が

避難してきてくださいました。

避難所でボランティアをした時

…今でも鮮明に覚えています。

小さなお子様たちが

避難所にあった段ボール箱

ひもで連結して

電車のようにして、引っ張って

電車ごっこをしていました。

私たち大人は微笑ましく

見ていたのですが

突然、その子達が

津波が来たぞーー!」

「逃げろーー!」

「きゃーー」

と言って

津波から逃げるごっこ

始めたのです。

 

見ていた大人たちは一瞬

ギョッとしました。

どうしよう、止めるべきか…

津波なんて言っちゃいけない」と

たしなめるべきか…。

でも、誰も、何もできませんでした。

根拠はないけれど

幼い子ども達は、こうやって

遊びに代えることで

事態を飲み込もうとしているのかも

子ども達なりの

心の傷の昇華方法なのかも

と、感じたのです。

 

学術的には、わかりませんが。

 

非日常の、異常な状態の中

今までの常識では判断できないことが

これからも頻発すると思います。

ご自分の、人としての感覚を

信じましょう。

誰も、正解を知らないのです。

だから、違っていてもいいのです。

ちゃんとしてなくていいです。

ご自分とご家族の、命と、安寧を

守るために

こっちかな…と感じた方を

選択してください。

困ったらすぐ、声をあげてください。

しんどい時は、休んでください。

ご自分を大切にしてください。

 

傷は、かならず

時間とともにやわらいでいきます。

 

すべての方が、一日も早く

安全を確保し

安心できる状態になり

心の傷を癒やされることを

お祈り申し上げます。