私が昔まだ若かった頃
職場に嫌な人がいて
その人の文句を、優しい先輩に訴えました。
優しい先輩は私に
「相手はね、自分の鏡なのよ」と言いました。
私はそれを聞いて
なんだかすごく、頭に来ました。
で、もうこの先輩に話を聞いてもらうのやめよう
と思いました。
今ならね、わかりますよ、先輩のおっしゃること。
人は自分の鏡。
自分の嫌な部分が人に映し出されて見えている。
でもあの当時は…受け入れられなかった。
当時の私がどんな状態か
キャリコンを目指す皆様は
おわかりになりますよね。
他責です。
人が悪いと思っているんです。
理解ある人に「人が悪い、あなたは悪くない」と
言ってほしかったわけです。
ところが「人の悪いところはあなたの悪いところ」
という意味のことを言われてしまい
まるで自分が責められているように感じ
全く受け入れられず、信頼できなくなりました。
このように、どんなに良い助言も、教示も
相談者にその話を聞き入れる準備性がなければ
聞き入れられません。
当時は、みんな一人でした。
そういう助言や、正論や、指導や教示を
受け入れられないと感じたら
なぜ自分は受け入れられないのか
自分の何が引っ掛かっているのか
どう自分を変えたら受け入れられるのか
自分を見つめ、考える過程は、一人でした。
でも今は、キャリアコンサルタントがいます。
その考える過程に、寄り添って
一緒になって考えてくれる、信頼できる第三者。
キャリアコンサルタントは
相談者が、他責から自分ごとに切り替わっていく
内面の激しい変化、不安を伴うその変容を
共に辿る専門家です。
皆様にも、そういうキャリアコンサルタントに
なっていただきたいです。
試験でやることは、悪いとこ探しではなく
こういうことです。
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