前回に引き続き
国家資格キャリアコンサルタント試験ですること
“相談者を尊重する態度や姿勢（身だしなみを含む）で
相談者との関係を築き、問題を捉え、
面談を通じて相談者が自分に気づき成長するような
応答、プロセス“
を検証していきます。
今回はこちら。
相談者との関係を築き
関係構築ですね。
さぁ、関係構築、あなたはどうしていますか。
「関係構築をするため
相談者のできている点を賞賛しました」
「相談者がたくさん喋ってくれたので
関係構築はできたと思います」
口頭試問でよく聞く発言ですが…
皆さんが相談者だったら、どうでしょう。
褒められたら相手を信じますか？
たくさん喋るのは
相手を信頼している証なのですか？
そう、立場を逆にして考えると
違和感があること、わかりますよね。
相談者を褒めたって信頼関係などできないのです。
キャリコンがわかってくれないからたくさん喋っているのかもしれないです。
だから他の人や、よくある例から
自分のやるべきことを学んではいけませんよ。
あなたなら、どんな人を信頼しますか。
こう考えると、きれいごとを思いついてしまいます。
なので逆から考えてみましょう。
もしあなたが相談者なら
どんなキャリアコンサルタントが信頼できないですか？
私なら、の例ですが、私が信頼できないのは
私の話を軽く受け流す人
私が喋ったことを無視して自説を繰り広げる人
上から言ってくる人
決めつけてくる人
私の欠点を探してくる人
誘導する人
口先だけで内心違うっぽい人
ですね。
あなたはどんな相手が信頼できないですか？
そして、その逆をやればいいのです。
相手の話をしっかり受け止め、返す
信頼関係構築のために必要なのは
『私はあなたの話をしっかり聴いています』
『私にはあなたが大切です』
『私はあなたの全てを受け入れます』
と心から思っていますよ、
ということを相手にわかるように表現することです。
どうやって表現するか。
カウンセラーとしての支援スキルで、です。
つまりは
アイビィ。
テキストに載っていた、アイビィのマイクロカウンセリングです。
あれの下1/3だけで十分ですので、実践しましょう。
〔かかわり行動〕
視線を合わせ
相手の話に集中していることを身体で表現し
声の調子で相手に関心を持っていることを表現し
言語的追跡で相手を話しやすくさせます。
〔クライエント観察技法〕
相手の言語、非言語のコミュニケーションを観察し
相手の波長に合わせたコミュニケーションをとります。
〔質問〕
開かれた質問と閉ざされた質問の両方を
効果的に投げかけて
相談者が、あなたに支えられながら
自分の内側を掘り下げていけるよう
サポートします。
〔はげまし〕
うなずき、あいづち、促し、間を待つ
などを行って
相談者が自己探求をしやすくなるよう支えます。
〔いいかえ〕
相談者が今言ったことを
正確に把握したよ、ということを伝えるため
また
相談者の話の本質部分を伝え返して
こういうことが言いたいのかな？と探求し
相談者が追い求めている自分がどれなのか
一緒に考えるために行います。
〔要約〕
ある程度長い時間の話をまとめ
相談者が自分の話した内容を見つめ直して
自分の中で統合しやすくなるよう努めます。
また、一緒に同じものを見つめていることを
確認し合います。
相談者が、自分が話したことは何だったのか
その経験がどんな意味を自分に投げかけてきているのか
考えやすくして差し上げます。
どうでしょうか。
このような支援スキルを使って関わると
相談者は
あなたを信頼してくださるのではないでしょうか。
そして口頭試問でも
「関係構築のため何をしたか」聞かれたら
上記の中からあなたがしたことを
なぜしたかの理由もつけて
答えればいいですよ。
基本だけど、なかなか難しいですよね、アイビィ。
練習しましょう！
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