キャリアコンサルタントという在り方

キャリアRe-Birth® 国家資格キャリアコンサルタント応援ブログ

労働経済の分析について

令和7年9月30日に厚生労働省から

『令和7年版 労働経済の分析』(労働経済白書)が

公表されました。

もうご覧になりましたか。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63870.html

 

労働力が減っていくこれからの我が国において

経済成長し続けるためには

労働生産性の向上が必要

・人的資本への投資

・ソフトウェア関連への投資

・高齢化率が高まる医療福祉・サービス業へのソフトウェア投資などの業務効率化・省力化・事務負担軽減

 

②社会インフラの人材確保が必要

・社会インフラとは、命に関わる医療・保健・福祉系、物流・インフラに関わる保安・運輸・建設系、日々の生活に関わる接客・販売・調理系を指す

・社会インフラに従事する人の増加率が低い

・社会インフラに従事する人の賃金も他より月5万円安い

・これからはスキルや経験の蓄積に応じて賃金が上昇するキャリアラダーを構築すべき

 

③柔軟な雇用管理が必要

・同一就業場所に長く勤める人が減り、年功による賃金上昇が鈍化

・仕事優先より、仕事と余暇の両立、余暇優先という意識の高まり

・若年層は賃金、成長、働きやすさを重視

・労働者それぞれの意識やライフイベントに合わせた働き方ができるような柔軟な雇用管理が必要

 

ざっと抜粋すると

こんなようなことが書かれておりました。

 

発表されたばかりなので

次のキャリコン試験には出ないでしょうが

その次の試験には影響が出そうですし

何より

現在のトレンドを知っておくと

常識の幅が広がるので

どんな問題も解きやすくなります。

 

令和7年7月29日に公表された

『厚生労働白書』と合わせて

内容はざっくりとでいいので

押さえておきたいですね。

https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/

 

もう一つ、面白いなと感じた調査があります。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)から

令和7年9月16日に発表されました

『働く意識の変化や新たなテクノロジーに応じた労働の質の向上に向けた人材戦略に関する調査』

https://www.jil.go.jp/press/documents/20250916.pdf

ここでは

「若い人は賃金にこだわっている」と

経営者側は思っているけど

実際の若い人は

「賃金も大事だけど仕事内容も大事だよ」

と思っている。

 

経営者側は

「若い人はタイパ重視が増えた」

と思っているけど

実際の若い人は

「タイパより仕事の質を高めたい」

と思っている人の方が多い。

 

というように

経営者側と労働者側の意識の違いが

調査されています。

若い皆様はとても真面目に堅実に

仕事へ取り組もうとしている姿が

見えるのですが

厚生労働省の調査と合わせて見て

さて、日本を担う若い方達は

何を求めて社会にいるのか

考えさせられる内容ではあります。

 

試験とは関係ないかもしれませんが

興味深かったのでご紹介しました。

 

 

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