「試験だから、そんなに
深いところまで行かなくても
いいんですよね?」
と、たまに聞かれるのですが
こう聞く皆様は、もしかして
『試験はだいたい決まった流れがあって
その通りにやるのが、この試験』と
思っていらっしゃるのでしょうかね。
例えば、こんな流れ。
・最初に今日相談したいことを聞く
・相談者が何か短めに言うから
「もう少し詳しくお聞かせください」と聞く
・出来事の話だけでなく、感情も聞く
・相談者の、自己理解不足のところと、仕事理解不足のところを探す
・終わり近くなったら、ジョブカードかジョブタグを提案する
・後半は時間内に収まらなかったら、口頭試問で言う
「(笑)いや、まさか…
こんな杓子定規なこと、しませんよ〜」
と皆さんお思いかもしれませんが
いいえ!してますよーーー!!
実に多くの方が
本番で、これしちゃってますよ。
していないつもりで、してしまっている…
無意識に刷り込まれてしまっているのではないですか。
『こうすべきだ』と。(べき!)
キャリアコンサルティングは
演じるものではありません。
例え試験でも、例えロールプレイでも
あなたは素の、あなたそのものの人間性を
前面に出して
あなたの全てで臨まなければなりません。
でないと、相談者に対して不誠実でしょう。
相談者役は、プロですよ。
真剣に相談してきますよ。
あれは演技なんかではありません。
その人になりきって、マジで相談してきますよ。
ロールプレイは
うそ相談ではないのです。
確かに試験は15分しかなく
本来なら60分あるはずの面談の
最初の15分のみを切り取っていますが
だとしても15分もあれば
話は深まるものです。
相談者は
自分を深く見つめたくて
相談しに来ています。
キャリアコンサルタントは
相談者に成長していただきたくて
深く見つめるお手伝いをします。
あなたがやりたい『決められた流れ』を
こなすのでなく
本当に相談者の悩みを
聴いて差し上げてください。
悩みを聴く。ただそれだけ。
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