昔は良かった の話になってしまったら
恐縮なのですが
国家資格化前の
キャリアカウンセラー試験の時代は
模範ロープレ、いわゆる良い例は
全く見ることができませんでした。
動画なんて殆どなかったし
記述問題の模範解答も
ネットに出回ってはいませんでした。
私たち受験生は
「良い例が見たいねぇ…」
「先生見せてくれないかなぁ…」
と切望していましたが
勿論先生も模範は見せてくれませんでした。
なぜこの話が
昔は良かった の話なのか
全然良くないじゃないか
と思われるかもしれませんが。
手探りで
自分なりの理想のキャリコン像を
追い求め
各自が考えて対応していました。
キャリアカウンセラーとして私はこうしたい
キャリアカウンセラーだったらこうするんじゃないか
自分が何を信じ、何を目指すか
それにより成長する時間でした。
結果、それが良かった、と
今になって思うのです。
現在は
模範解答例
ロープレのコツ
これを言っておけ
こうすると良い
が世の中に出回り、
皆さんそれを真似しています。
見る方からすると
真似だ、と
とてもよくわかります。
「こうしなきゃいけないと教わりました」
皆さんおっしゃいます。
それが自分の姿として良いのか
考えなくなりました。
目的が
良いキャリコンになるため ではなく
試験に受かるため になっています。
人の相談に乗るときに
「こうしなきゃいけない」
「これを言っておけ」
「この順番で進めるべき」
なんて、あり得ますでしょうか。
相談って
一人ひとりに応じて
毎回違いますよね。
目の前の人にどうするとよいか
毎回必死で考えて
相談に乗らせていただきます。
その、一人ひとりに応じる力を
求められるのが
キャリコン試験です。
それをもう一度思い出してください。
合格のための
表面上のコツを
追い求めるのはやめましょう。
実際それでは合格できませんよ。
人の話を真摯に聴ける人になりましょう。
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