もし、相談に来たクライエントが
「私、適応障害になっちゃって
仕事を辞めたんです」
と言ったら
あなたはどう感じ、何を考えますか?
相談業務のプロでも
勘違いしている方が
結構いらっしゃるので
敢えて書きます。
適応障害は、障害者ではないですよ。
“適応障害は、
ある特定の状況や出来事が
その人にとってとてもつらく
耐えがたく感じられ、そのために
気分や行動面に症状が現れるものです。
たとえば憂うつな気分や不安感が
強くなるため、涙もろくなったり、
過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。
~中略~
ストレスとなる状況や出来事が
はっきりしているので、
その原因から離れると、
症状は次第に改善します。”
総合サイトより抜粋
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html)
つまり、職場が辛くて胃が痛くなったり
出勤するのが憂うつになったりする
状態です。
その職場を辞めれば、症状は消えます。
ね、障害者ではないでしょう?
仕事で悩んで辞める方の多くは
こんな状態を体験したことが
あるのではないでしょうか。
この時、ちゃんと心療内科に通って
お医者さんから病名を教えてもらうと
『適応障害』という名前だと
わかるわけです。
ところが、その知識がなくて
相談業務をやっていると
クライエントの病名に
『障害』がついているものだから
「障害者が来た!」と思ってしまい
「私は専門でないのでわかりません。
専門の相談機関に行ってください」
などと言ってしまう方が
いらっしゃるのです。
クライエントは
どんな思いで帰られるでしょうか。
また
「適応障害は障害じゃないって
知ってるよ」という方でも
「もう少しゆっくり休んでから
次の仕事を探したらいいんじゃない?」
なんて
余計なアドバイスをする方が
いらっしゃいます。
適応障害は
ある環境に適応できなくて
心身に症状が出る病気であり
その環境から離れると
症状は徐々に消えるのです。
前の職場を辞めているなら
症状は消えていくものなのです。
勿論、その方がちゃんと
お医者さんにかかって
医師の指示も聞いていることが
前提ですが
医師が、転職活動にゴーサインを出し
本人も次の仕事を探したいと
おっしゃっているのなら
もう働いて大丈夫なのです。
私達が「もっと休め」などと
言う権利はありません。
私達は、キャリコンの勉強の中で
メンタルヘルスのことを学びますが
その内容は浅かったですよね。
それについて十分よくわかっている
という状態には程遠い、と
皆さんも感じているでしょう。
このくらいの浅い知識が
一番怖いと私は思います。
専門職だけど専門じゃない。
この時、私達は浅い知識で
なんとか見極めたくて
枠にはめたくなるのです。
「障害だ」
「病気だ」
「休んだ方がいい」
枠にはめると安心するのです、私達が。
私達は
自分のために仕事をしてはいけません。
自分の枠や、フィルターをとっぱらって
クライエントの本当の姿を見ましょう。
本当の言葉を聴きましょう。
クライエントにとって何がベストか
本人に決めていただきましょう。
全ての知識を身につけるなんて
当然不可能ですから
クライエントの本心に寄り添うことに
集中するしかありません。
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