キャリアコンサルタントという在り方

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主訴を推測したくなる

現実でもそうだと思いますが
キャリアカウンセラーの試験では特に、クライエントはあまりしゃべりません。

何でも自分からベラベラしゃべるクライエント役って、いませんよね。
(いてくれると本当に試験ラクなんですけど…)

で、カウンセラーは
クライエントの表情、目線、息、姿勢、全体の様子
あと少ないけれど話してくれる内容から
“本当は何を言いたいのか”と推測を始めます。

クライエントが心に秘めている、本当に困っている問題
これが『主訴』
これを知りたい!
だって、口頭試問で、これを言い当てられたら、合格に近づきますもんね。

最初「仕事を辞めたい」と言って来たけど
本当はやりがいがあって辞めたくないんじゃないのかな…

さっき「私がやりたい仕事は、他の人に回るので…」
と言った時に、苦々しい表情をしていたから
本当は他の人に勝ちたい気持ちがあるんじゃないのかな…

と、こんな推測を始めると
そっちへ引っ張っていくような問いかけを、つい、してしまいます。
やりがいをしゃべらせようとしたり
隠している感情を言わせようとしたり。

でも、この推測は、あなたの『自己概念』に基づく想像です。

クライエントは、そうだ、と言いましたか?

あなたが言わせたいだけで、まだ本人は言っていないのではないですか?

ならば、聞かなければなりません。
クライエントに、本心を。
勇気を出して、聞いちゃいましょう。

「お話を伺っていると本当は辞めたくないと思っていらっしゃるように
私には感じられますがいかがですか?」

「他の人に仕事が回っていったとき、どのように感じたのですか?」

クライエントは
的外れだと思えば「いいえ!そんなことないです」とおっしゃいます。
その時は「あ、違うんですね」と返せばいい。
ポイントはそこじゃないと思えば「えー…別に何とも…」などと、うやむやに答えてくるでしょう。
その時は、焦点を別のところに移しましょう。

カウンセラーの問いかけ一つで話の方向が変わっていく可能性があるので
怖いですよね。

でも方向が違ったら、修正すればいいのです。
修正することは、まずいことではなく、むしろ良いことです。
思い込みで突っ走って、主訴を置き去りにするより
修正しながら主訴を探っていく方がクライエントの成長を促せます。

大事なのは、決めつけないこと。
思い込みに依らないこと。

答えは全て、クライエントの中にあるのです。

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