キャリアコンサルタントの試験の
ロールプレイは
あたかも試験用に作られた虚構・作り物で
実際の相談場面ではありえないやりとりだ
などと
言う人がいますが
私はそうは思いません。
私は毎日
仕事に関する相談を受けていますが
現実の相談で
いかにも試験に出てきそうな場面を
何度も経験していますし
試験対策で身につけた
カウンセリングスキルを
現実の相談でも
フル活用しています。
☆。☆。☆。☆。☆。
仕事がハードでつらい。
体調も崩してきて
もう辞めようかと思う。
次の仕事はどんなものがいいかな。
やりたいことはある。でも求人がない。
ただ
今の職場の後輩に対する責任もある。
やっぱり辞めない方がいいのかな。
☆。☆。☆。☆。☆。
むむむ…どう進めるべきか？
と考えて、はた！と気付く。
私が進めるんじゃないんだ、
クライエントだ！
クライエントの思いが流れたい方向へ
私達カウンセラーは、ついていくだけ。
そうすると、私のすべきことは
ごくわずか。
◆クライエントのセリフを、反復する。
◆ちょびっと整理して、言い換える。
◆「こう感じるの？」と確かめる。
◆「〇〇と△△で、悩んでるのね」
と伝え返す。
本当に、この程度のアクションで
クライエントは
どんどん語ってくれます。
初めは信じられなかったけど
現実に、相談ってこう進むのです。
それは勿論、このスキルが
うわべのスキルだけでなく
◆私が全身全霊全力で
『ただ聴く』をやってる
◆それを全身の、目、姿勢、表情から
毛穴や爪の先まで全てを使って
『表出』する
これをベースでやっているのですけどね。
しかも
そんなこんなで話が進んで
辞めるべきか。辞めないべきか。
辞めるならどんな形で
転職活動を進めようか。
辞めないで現状を克服する方法はあるか。
具体的に方向性が見えてきそうな
タイミングで
☆。☆。☆。☆。☆。
「実は…もう一つ問題があって…」
☆。☆。☆。☆。☆。
で…出たーーー！
更にですか！？
ここまで来て、このタイミングでぇーー？
おまけに、この満を持して出てくる悩みが
一番大きかったりして。
試験だと終了間際に出てくると
テンパるパターン。
でも
クライエントがとうとう本音を言い始めた
それは信頼関係ができたからこそ、
なわけで
口頭試問で「よくできた点」として
アピールできるかも。
などなど、密かに考えながら
現実の相談業務をやっております。
いかんいかん
クライエントに集中しないと。
人の悩みは
いくつもの要素が複雑に絡み合っている。
心の一番奥に
「実は…」を隠し持っている。
それが当たり前です。
だからこそ
こんがらがった糸を
一緒にほどいてほしくて
自分が進む道を
自分で見られるようにしたくて
人は相談に来るのです。
私達カウンセラーは
本当に
クライエントの動く思いに
沿うだけなのです。
さぁ、その『沿うだけ』を
練習しましょう！
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