初めに訂正です。
12月4日の記事の中に誤りがありました。
「私達はクライエントの姿を映す鏡です」と書きましたが、違いました。
失礼いたしました。
えー違うの? そう認識してた…
という方もいらっしゃるかもしれません。
何となく、いろんな本の文章や知識を頭の中で混ぜて
自分なりの理解をしていましたが
学んでいた時のノートを読み返したら
『鏡になるのはカウンセラーではなくクライエントの経験』と、自分で書いていました。
クライエントの経験の中に、クライエントの姿が映り込んでいるのです。
どういうことかというと
【経験】とは【体験した事柄】+【感じたこと】。
クライエントは、この2つを自分の言葉で語る時
自分で自分の【経験】を見ています。
同時に
経験を語る自分を、見ています。
そう見えた自分・そう語る自分を、見ています。
ん…ややこしいですね。
今、3人の自分が出てきてますよ。
①過去に何かを経験した自分。
②その経験を見て、今語る自分。
③そう語る自分を「へーそう語るんだー」と、見ている自分。
この
③の自分が自分を見ている時に、【意味の出現】が起こるのですね。
【意味の出現】=「そうか、私…!」です。
「部長がこうやれと言ったんです」
「子どもが私に反抗するんです」と、他者や環境がどうこう、ではなく
クライエントの全てのベクトルが自分の内側に向かった時
そう感じた自分
そう語っている自分
まで考えた時
その時初めて、自分にとっての【意味】を発見します。
これが人を成長させる、内側の源。
自分の力で自分の人生を歩もうとする力。
クライエントにこの力が湧いてくるように
クライエントが自分の経験を見る過程を
寄り添って促して差し上げるのがキャリアカウンセラーです。
ちなみに、鏡に近い話なかったっけ?と考えると
多分『傾聴』の説明だと思います。
(株)日本マンパワー キャリアカウンセラー養成講座のテキストによると
カウンセラーが、クライエントの心の動きに寄り添いながら
丁寧に傾聴していくと
カウンセラーのそういう姿勢を
クライエントが自分に対する姿勢に反映させ
自分の気持ちを丁寧に傾聴できるようになっていく
これが傾聴の効果でしたね。
聴き、考え、動き、変わるのは、結局クライエントなのです。
カウンセラーは『鏡』などとたいそうな存在であってはいけないのでした。
クライエントがハンドルを握って運転しており
カウンセラーは助手席でナビするだけ。
クライエントが絵を描いており
カウンセラーは横からのぞきこんで
その絵についていろいろ聞くだけ。
でしたよね。
こわくないキャリアカウンセラー Re-Birth(リバース)わたなべ
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※今回から文字が大きくなっております。
今までのサイズだと、スマホ版で見るとやけに小さかったので
少し大きくしてみました♪